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アバランチナイト@福島 の感想前編

いよいよスキー場がオープンして冬の始まりを感じる季節になりました。
当初の予報に反して未だ十分な積雪に恵まれずオープン延期のスキー場が多いですが、少しずつ冬将軍が進軍してきているのでもう少し待ってみます。

ウインターシーズンの準備としてギアの準備はもちろんですが、気持ちの準備も必要なので今回アバランチナイトに参加してきました。

以前オンライン開催のアバランチナイトに参加したことはありましたが、会場開催は今回が初めての参加となりました。

福島県の会場は福島市と白河市での開催でした。
私は福島市の会場を選択しました。
共に休日の開催なので参加しやすいと思いました。

会場に着くと定員に対しては半分以下程度の人数でした。
私のイメージだとアバランチナイトの参加者は主に滑走系の人が多いと思うので参加者はそこまで多くないのかなと思いました。

普通に歩く場合はそこまで雪崩を意識する場面は少ないかもしれませんが、事故の統計を見ると登山者と滑走者の事故割合に大きな差は無いようでした。

オンラインのアバランチナイトでは各方面のエキスパートの方からのシーズン前の注意喚起的な意味合いが強いような感じでしたが、今回は日本雪崩ネットワーク(JAN)の出川さんからより深堀した話がありました。

アバランチナイトの内容としてはまず一つの動画が流れました。 
海外での雪崩に対する動画です。
その動画の中で印象に残ったシーンがありました。
雪崩で友人を失った男性が言った「あの3ターンに命の価値はなかった。」です。
雪山では目の前の斜面にテンションが上がりがちになりますが、足を踏み入れる前に自分に問いかけるべき言葉だと思いました。

今回出川さんの話の内容を大雑把にまとめると
・山に入る以上は雪崩リスクを完全に排除することは出来ない。
・雪崩は人を選ばない。
・リスクの評価を適切に行いマネジメントすることが重要。
・雪崩に遭遇=最悪の事態

というような感じでした。

まず一つ目の雪崩リスクを完全に排除することは出来ないについて

雪崩のリスクを評価する方法としては天気予報の確認や積雪の観測、弱層テストなど様々な方法がありますがどれも確実なものではないということでした。
あくまでもある場所のある時の状態を把握できるだけでありそれだけで適切にリスクを評価することは出来ないとのことでした。

二つ目の雪崩は人を選ばないについては

雪崩は初心者だろうがエキスパートだろうが関係なく襲ってくるということです。
一般的に遭難や雪崩の事故があると何もわからずに突っ込んでいった人と見られることが多いですが、実際は事故に遭うのは初心者よりもベテランに多いとのことでした。

山岳ガイドの方や海外の雪山経験があるエキスパートの方でも雪崩事故に巻き込まれることがあるのです。

三つ目のリスク評価を適切に行いマネジメントすることが重要について
リスク評価を行うのは大切ですがそのリスク評価が適切でなかった場合事故に遭遇したり重大な被害を出すということ。
またリスク評価を適切に行ったとしても適切なマネジメントが出来なかった場合も事故に遭遇する可能性が出てきます。

四つ目の雪崩に遭遇=最悪の事態について
雪崩に遭遇した時点で最悪の事態に陥っているということです。
ただ雪崩を誘発しただけで流されていなければ問題ないですが、流された場合無傷では帰れない場合が多いということです。
これは今回初めて知ったことですが無傷または軽傷で生還したとしてもPTSDになることがあるということです。
雪崩に遭遇することで精神的なストレスがかかりPTSDに陥ったり、記憶が曖昧になったりする事は珍しくないとのことでした。
また埋没してしまった事例では救出までに時間が掛かり一命を取り留めたとしても酸欠により後遺症が残る事もあるようです。
最悪の事態を免れたとしてもその後の生活が一変する事も珍しくないという話がありました。

今までは雪崩の危険性についてぼんやりとは分かっていましたが今回アバランチナイトに参加した事により理解が深まったと思います。

何より出川さんの話しを直接聞けたことがとても良かったです。
出川さんの話は客観的、論理的で非常にわかりやすくて頭に入ってきました。
この手の話しは積極的講習会に参加しないと聞けない話しだと思いますが、このようなセミナーの形で無料で聴けるのは非常に貴重な機会でした。

後編に続きます!

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