山スキー

家形山を目指して ~後編~

前回記事は↑

前回はなぜ家形山に興味を持ったのか?と登山開始の部分までを書きました。
今回は後編ということで、登山の核心部分について書いていきたいと思います。

スカイラインを二回横断すると不動沢の所に出ます。
いよいよ山岳エリアに入っていきます。

先ほどまでとは違う種類の看板が出現しました。
こちらの看板もかなり年季が入っています。

トレースは無いですが、赤布と緑布がつけられているのでルートは明瞭です。
先ほどまでとはうって変わって斜度は緩くなりハイキングみたいにゆるい道になりました。
こんな感じで山に辿りつくのか?と思うほど水平移動が続きます。

あまりにも斜度が無い為帰りが思いやられます。
帰りのことも考えてなるべく止まらないようなトレースを付けます。

基本トラバース気味な平坦路ですが山側を見ると心地よさそうなツリーです

賽河原分岐
気持ちよさげなツリー
またまた違う種類の看板

スキー場跡分岐を過ぎてもなお高度感はなく水平移動が続きます。
徐々に登りらしくなってきて井戸溝に到着です。

雪が多いと言われている今季ですら完全には埋まっていないので普段は難儀するかも?
ほとんど埋まっているので難なく通過します。
慣れない道なのでこまめにルートを確認しながら進みます。

徐々に疲れが出始めたので行動食をつまみながら休息していたら登山口でお会いした山スキーの方が来ました。 
軽く情報交換してその方のあとに続きます。

慶応山荘分岐付近でその方は休憩するとのことで再び自分が先頭になりました。
この辺りは赤布が見つけられなかった為少し慎重に進みました。

尾根に上がる手前で突如何かが動きました!
なんとカモシカでした。
私が気が付く前にあちらは気が付いたようで一目散に逃げていってしまいました。

適当な場所から尾根に上がるといきなり急登になりました。
ここまで比較的斜度が緩かった為一気に体に来ます。

天気も悪化してきて風が強いので一枚着込んで、バラクラバも装着して防寒をしました。
するとまた先ほどの方が来て順番を交代しました。
少し進むと木が疎になっている斜面に出ました。
南向き斜面なのでカリカリに凍っています。
薄っすらと上に乗っている新雪がずれてシールが効きにくいです。

危険な斜面を登り切った所で上を見ると稜線はすぐそこでした!
しかし、天候と雪の状態を鑑みるとこれ以上進んでも意味がないと判断しました。

今回はここでストップ


だいこんもり?なぜ大根なのか?

ここで撤退と決まればあとは下山するのみです!
滑走準備を整えいざ

最初はカリカリバーンなのでエッジが噛みません。。。
そのあとは薄ら積もった新雪が軽くて気持ちいいです。
ワンターンごとに雪質が変わるので気を使います。

良く走る雪でスピードも乗ります。
あっという間に井戸溝に到着!
なるべく楽をしたいので勢いをつけて井戸溝をクリア

しかし、次第に斜度がなくなりストップ!
これがストップ雪だったら更に大変だよなーとか思いながら滑っていると、来るときにはなかったはずのスキートレースが出てきました。

すぐに異変に気が付き地図を確認するとスキー場跡の方に滑りこんでしまったようです。
もと来た道に復帰するべく考えますが、シールを貼りなおすのは面倒なのでトラバースで戻れないかと考えましたがもと来た道は上の方なので戻れないと判断しました。

かに歩き&トラバースで少しずつ登っていきやっとの思いで元の道に復帰しました。
ここでかなり体力を使い疲れました。
と同時に動いたことにより暑くなったので中に着込んだ服を脱ぎました。

ここからは平坦路を下りますがやはりちょっとした登りで止まってしまいます。
新雪が積もっていたら下りラッセル確定です。

そんなこんなでスカイラインとの交差地点まで戻ってきました。
標高を落とすと雪が腐ってきて滑りにくい上に道が狭い為うまく滑れなくて足が疲れます。
渡渉地点は滑るのは危険と判断して杉林の中を高巻いてやり過ごしました。
この杉林が厄介でかなり密なのでルートどりに苦労しながらようやく元の道に復帰出来ました。

高湯ゲートが見えると緊張感が解けました。
ゲートから車まで歩きますがなかなか足に来ます笑

気が付くと下の方でも雪が降っていて朝一の晴天は無くなっていました。

ピークまで行けなかったのは残念でしたが、今回は偵察ということでまた来シーズン以降チャレンジしたいと思います。

明確な目標が出来たのでモチベーションが上がりますね。
今から冬が待ち遠しい!

今シーズンはあと何回山スキーに行けるかわかりませんが最後まで楽しみたいです。

来週は会津駒ケ岳に行く予定です。

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