ここ最近週末の天気がイマイチで予定が立てられませんでした。
二週連続で安達太良山に行くも天気はぱっとせず、、、
今回もあまり天気は良くない予報でしたがこのまま時が過ぎるとチャンスが無くなると思ったので、高湯から家形山のルートに挑戦しました。
まず初めになぜこのルートに行きたかったのか?というと
・家形山がある吾妻連峰は山スキーの草創期から多くのルートが開拓され、各大学の山岳部などがこぞって山スキーに興じた山域らしい。
・そして今現在もクラシックルートと呼ばれ受け継がれている。
昭和初期から中期にかけて隆盛を極めたらしい。
そんな情報を見つけ歴史探訪的な感じで興味が湧いた。
昔の旧街道などにも興味があるので是非辿りたいと思ったからだ。
しかし、この山域の山スキーの情報をネットで探してみてもほとんど出てこない。
ヤマレコなどの山岳情報SNSでも冬季の山行記録はほとんどない。
個人のブログなどには多少の記録があるがどれも情報が古い。
福島県の高湯温泉を起点として西吾妻方面や山形の五色温泉や滑川温泉に抜けるルートがある。
この山域は1994年に起きた吾妻連峰冬山遭難事故でも有名だ。
・昭和の中頃までは営業小屋が何か所かあり冬季もやっていたらしい。
・慶応吾妻山荘は2018年?2019年?辺りまでは冬でも営業していたらしい.
これらの情報を集めていくとさらに興味を惹きつけられた。
今回の山行は完ソロも考えられるので装備は万全に整えた。
スキーアイゼンと普通のアイゼンも準備していかなる状況にも対応できるようにした。
そして迎えた当日、朝日がまぶしいくらい良い天気でした。
高湯の温泉街を過ぎてスカイラインのゲートまで行きましたが、車を停める場所が無く路上駐車は憚られるので観光用の駐車場に止めて歩くことにしました。
この段階では先行者は居ないようでした。
準備をしていると車が一台上に向かっていきました
準備を整えゲートまで歩いていくと、ゲート前の道路脇に車が停まっていました。
挨拶を交わすとその方も山スキーでした。
自分一人ではないことに少し安心感を覚え先に入山します。
ゲートを越えるとすぐに登山口がありました。

登山口からいくつかのトレースが伸びていました。
スキーとつぼ足のトレースがあります。
ひとまずトレース沿いに進みます。
少し歩くとトレースが二手に分かれますが正規ルートは右手に登る方です。
ここ最近は昇温気味だったので雪がカリカリに凍っていました。
シールの効きが悪く少しスリップ気味です。
しばらく進むと渡渉地点が現れました。
トレースは渡渉地点を高巻くようについています。
そのトレースを辿ろうとしますが急でスリップします。
何度か試してみますがやはりスリップしてしまいダメです。
写真を撮ろうと思いましたが必死過ぎて撮るのを忘れました笑
これ以上体力を無駄にしたく無いので諦めて板を外しました。
つぼ足でスノーブリッジを渡り再度板を履きます。
いきなり急なカリカリ斜面おまけに渡渉で先が思いやられます。。。

少し進むとクラシックルートの看板が出てきました。
詳しい年代は不明ですがおそらく半世紀以上前の看板と思われます。
自分が生まれるはるか昔の先人たちもこのルートを辿ったのかと思いを巡らせながらこれから始まるちょっとした冒険に楽しみな気持ちと不安な気持ちが混ざり昂ぶります。
ここまではプロローグとしてこの後は後編として別記事にします。
後編記事は↑
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